被リンクのSEO効果は質で決まる?リンクを増やす方法や注意点を解説
被リンク(バックリンク)とは、他のWEBページから自分のWEBページへ向けられたリンクのことをいいます。被リンクの数や質は、検索エンジンによるウェブページの評価や順位付けに影響を与え、SEO効果(検索エンジン最適化)を得るための重要な要素のひとつです。
ただ被リンクは、単純に多く集めればよいというものではありません。被リンクによってSEO効果を向上させるために大切なのは、被リンクの量より、質だといわれているのです。くわえて、たとえそれが質の良い被リンクだとしても、自分のWEBサイトと関連性がなければSEO効果は見込めません。
さらに、被リンクは内容によっては逆に検索エンジンの評価を下げてしまうこともあるので注意が必要。
今回は、被リンクの質や量がSEO効果にどのような影響を与えるのかや、SEO効果には主にリンクの質が大きく影響するという理由について解説します。
また、効果的な被リンクを増やすための方法や、注意点についてもご紹介。
被リンクの概要やSEO効果についての基本情報をおさえて、自分のWEBサイトのSEO効果を向上させるための参考にしてください。
目次
被リンクとは?リンクの種類もあわせてご紹介
冒頭でもお伝えしましたが、被リンクとは、他のWEBページから自分のWEBページへ向けられたリンクのことで「バックリンク(backlink)」や「インバウンドリンク(inbound link)」とも呼ばれるものです。
具体的には、他のウェブサイトのページ上で、あなたのウェブサイトのURLがリンクとして設定されているものを指します。
インターネット上に数多く存在するWEBページを結ぶリンクは重要な要素であり、そのなかでも、被リンクはSEOやWEBサイトの品質向上の観点においても注目度の高い要素です。
反対に、自分のサイトから他のサイトに向けて張るリンクを「発リンク」といいます。
ここからは、リンクの種類とそれぞれの概要をお伝えいたします。上記でお伝えした初リンクについても解説しますので参考にしてください。
外部リンク
外部リンクは、自分のウェブページから別のウェブサイトへのリンクのことです。そのリンクをクリックすることで他のウェブサイトにアクセスできます。
被リンクはこの外部リンクの種類を表す言葉のため、被リンクと外部リンクは同一のものと認識されるのが一般的です。
外部リンクの役割は、自分のWEBサイトから他のWEBサイトへ移動する同線(リンク)をつなぐこと。外部リンクによって、ユーザーはひとつのサイトのコンテンツだけでなく、他のWEBサイトへの情報やコンテンツにアクセスしやすくなります。
他の信頼性の高いWEBサイトへのリンクを提供し、ユーザーに追加の情報や参考資料を提供することが可能となり、自分のWEBサイトのコンテンツの信頼度や充実度を向上させる効果が見込めるのです。
さらに、外部リンクは検索エンジンのランキング評価にも影響を与えます。
検索エンジンは、特定のWEBサイトがその他の信頼性の高いWEBサイトへリンクを提供することで、価値のある情報を提供していると評価します。
つまり、外部リンクはWEBサイトつながりを作り出すだけでなく、ユーザーに追加の情報や信頼性を提供して、検索エンジンにおいてもWEBサイトの評価に影響を与えているのです。
発リンク
発リンクは、「アウトバウンドリンク(outbound link)」とも呼ばれる、自分のWEBページから他のWEBページへ向けるリンクのことです。他のWEBサイトやブログへの参考リンクや関連情報への案内をおこなうリンクであり、一般的には、ユーザーに追加情報を提供するためにおこなわれます。
被リンクとの違いとしては、被リンクが「他のWEBサイトから、自分のWEBサイトに貼られたリンク」なのに対して、発リンクは「自分のWEBサイトから、他のWEBサイトにリンクを貼ること」であることと、被リンクが自分では貼るものではない(他のWEBサイトの管理者が貼る)のに対し、発リンクは自分がWEBサイトに貼るものということ。
リンクの数や質は、検索エンジンの評価に影響を与えるため、被リンクと同様に、発リンクもまた検索エンジンの評価に影響を与える重要な要素となっているのです。
内部リンク
内部リンクは、同じWEBサイト内に存在する、個別のWEBページ同士を結ぶリンクのことです。
内部リンクを利用すると、ユーザーは関連するコンテンツに簡単にアクセスできます。WEBサイト内のナビゲーションの一部として使用されることが多く、ユーザーエクスペリエンスの向上や、サイト内の情報の気づき関連記事への案内、サイト内にあるコンテンツへの誘導などに活用されます。
また内部リンクは、検索エンジンのクローラーがWEBサイトを巡回する際に、異なるページへ誘導する役割も果たす、SEO効果に影響を及ぼす要素のひとつです。
内部リンクについて詳しくお伝えしている記事がありますので、そちらもあわせてご確認ください。
内部リンクの詳しい記事:
「内部リンクの最適化はSEO効果あり?貼り方・設置場所や注意点をご紹介」
被リンクのSEO効果は?
被リンクは、検索エンジンのランキングに影響を与える要素のひとつ。
この項目では、被リンクのSEO効果について詳しく解説します。
これまで、被リンクが他のWEBサイトからの評価を表すもので、検索エンジンからの評価にも大きく影響を及ぼすものだということはお伝えしてきました。
改めてどういうことかといいますと、他のWEBサイトがあなたのサイトを参照し、リンクを貼り被リンクの数や質が増えることが、検索エンジンのランキングに影響を与える可能性がある、ということなのです。
被リンクは、WEBサイトの知名度や提供する情報の向上させるだけでなく、検索エンジンのクローラーに自身のサイトを発見してもらいやすくする効果もあります。
そのため、被リンクの質を高めることや、適切な数の被リンクを増やすことは、WEBサイトのSEO効果を向上させる指標において、重要な要素となっているのです。
ここから、被リンクによってSEO効果が見込める、主な3つの要素を詳しくご紹介します。
サイトの評価が向上する
被リンクの効果としてまず挙げられるのが、WEBサイトの評価が向上するということです。
検索エンジンは、他のWEBサイトからのリンクを参考にして、そのサイトの価値や信頼性を判断します。良質な被リンクを獲得することで、自サイトがユーザーによって「有益なコンテンツを提供しているWEBサイト」だと検索エンジンの評価が向上し、検索結果の上位に表示される可能性が上がるのです。
検索クローラーに見つけてもらいやすい(クローラビリティの向上)
検索エンジンのクローラーは、WEBサイトを巡回することで内容を検索エンジンに伝え、評価するプログラムのこと。
他のサイトからのリンクによって、クローラーが自サイトに到達しやすくなれば、効率的にインデックスされることが期待できます。
つまり、被リンクを積極的に獲得すれば、自サイトが検索エンジンによってより早く発見され、インデックスされる確率が高くな
るということです。
ドメインパワーが向上する
被リンクは、WEBサイトのドメインパワーを向上させる効果も期待できます。
ドメインパワーとは、「ドメインオーソリティ(Domain Authority)」や「権威性」ともいわれる、サイトの総合的な信頼性や持続性を表す指標です。
ドメインパワーは、被リンクの質と量、知名度の高いドメインからの被リンク、ドメインの運営期間、コンテンツの充実度やユーザーの関与、ソーシャルメディアでのシェア数などが計算されています。
より高いドメインパワーを持つWEBサイトは、一般的に検索エンジンのランキングで上位を獲得しやすくなる傾向があるのです。
そのため、ドメインパワーの向上は、検索エンジンによるサイトの評価ランキングや大きな影響を考慮するため、被リンクの獲得は重要な戦略となります。
Googleはなぜ被リンクを重視しているのか?
被リンクは、検索エンジンがWEBサイトの評価を判断する重要な要素として、学術論文の「引用」と同様の役割を持っています。
他サイトからの被リンクが多いWEBサイトは、他者からの信頼や評価が高いとみなされ、Googleの検索順位が向上しやすくなります。この考え方は、Googleのアルゴリズム創始者であるラリー・ペイジ氏が学術論文の影響力評価システムをモデルにしているためです。
被リンクによる信頼性の向上は、検索エンジンがコンテンツの価値をユーザーにとって有益であると判断するための指標となっています。
被リンクのアンカーテキストがSEOに与える影響
被リンクの「アンカーテキスト(リンクのテキスト部分)」は、SEOにおいても重要な役割を果たします。アンカーテキストはリンク先の内容を示す役割があり、適切なキーワードを含むアンカーテキストが設定されていると、検索エンジンにとってもリンク先の内容が明確に伝わります。例えば、単に「こちら」というテキストではなく、「被リンクの効果について」といった具体的な内容を示すテキストにすることで、リンク先ページのSEO効果が高まります。
ただし、不自然なほど多くのキーワードを含めたアンカーテキストは、過剰な最適化と見なされ、ペナルティを受ける可能性があるため、自然な範囲で使用することが重要です。
質の良い被リンクとは?大切なのはリンクの質?
被リンクは、SEO効果に影響を及ぼす重要な要素ですが、具体的に、SEO効果がより見込める被リンクとはどういうものなのでしょう。
被リンクのSEO効果について考える際、リンクの質とリンクの量、両方に配慮するのが大切。ただし、最近の検索エンジンのアルゴリズムは、質の高い被リンクを重視する傾向にあります。
被リンクによるWEBサイトの評価には、リンク元となるWEBサイトの信頼性や権威性が反映されており、質の良いWEBサイトからのリンクであればあるほど、被リンクの価値が認められる傾向にあるようです。
一方、被リンクの数も重要な要素のひとつではあります。
多くのWEBサイトからのリンクを獲得するということは、検索エンジンにとって自分のサイトが価値のある情報を提供しているというひとつの指標です。
ただ、過剰なまでに被リンクを獲得することは、かえって検索エンジンからの評価に悪い影響を及ぼす場合も。必要以上に多くの被リンクや低品質な被リンクは、検索エンジンからスパム行為と見なされる可能性があります。
そのため、大量のリンクを獲得するだけでなく、質の高いリンクを獲得することが求められているのです。
以上が、被リンクが質や量がSEOに与える効果の要点となります。
質の高い被リンクが検索エンジンからの評価に大きく影響を及ぼすとはいえ、被リンクを最大限活用するためには、質の高いリンクを獲得しつつも、多くのWEBサイトからの多様なリンクを獲得することも重要であると覚えておきましょう。
自然に設置された被リンク(オーガニックリンク)
自然に設置された被リンクは、オーガニックリンクやナチュラルリンクとも呼ばれるリンクで、他のWEBサイトから自然な形で設置された被リンクのことを指します。
自然に設置された被リンクは、信頼性と耐久性のあるウェブサイトから設置される場合が多いです。こうした被リンクが集まるWEBサイトは、検索エンジンからの評価が高く、SEO効果が見込めます。
自然な被リンクがつくパターンの多くは、WEBサイトのコンテンツや情報が、他のWEBサイトから有益な情報の提供元として、またはユーザーの関心を集めるものとしてリンクされるといったもの。
たとえば、「専門的な情報が提供されており、わかりやすいコンテンツなので、参考記事として自分のWEBで紹介したい」または「権威性が高く、信頼性のあるコンテンツなので情報を引用し、参照元のサイトとして掲載したい」などとなります。
このため、自然なリンクのパターンは、検索エンジンにとって自然であり信頼性があるといえるのです。
自然に設置された被リンクを獲得するためには、WEBサイト自体が魅力的なコンテンツや情報を提供し、他のサイトから自然な形でリンクされる価値があると認められる必要があるでしょう。
E-E-A-Tが高いサイトの被リンク
E-E-A-Tとは「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」の頭文字をとった言葉であり、検索エンジンランキングの評価基準の一部。
E-E-A-Tが高いWEBサイトからの被リンクは、質の高いリンクとされます。
なぜなら、E-E-A-Tが高いサイトは、信頼性と保証性を持っており、そのサイトからのリンクは検索エンジンにとって価値があると判断されるからです。
E-E-A-Tが高いサイトからの被リンクを獲得するためには、コンテンツの質と専門性が担保されており、権威性のあるバックグラウンドがあることが重要となります。
コンテンツの質と専門性が高いWEBサイトにするためには、信頼性と保証性のあるコンテンツを作成し、高品質で専門的な情報を提供することが必要です。
また、WEBサイトの所有者や執筆者が専門的な経験や資格を持っている場合、その情報は信頼性と権威性があると判断できます。WEBサイトのコンテンツに関するバックグラウンドや、専門的な資格を示すことで、E-E-A-Tを向上させることができるでしょう。
関連性の高いサイトの被リンク
関連性の高いWEBサイトからの被リンクは、質の高いリンクとされています。
自分のWEBサイトと関連性の高いサイトからのリンクを向けられているということは、検索エンジンからみて、ユーザーの利便性や満足度を高める情報を提供していると判断されるためです。
関連性の高いWEBサイトからの被リンクは、具体的には類似のトピックや業界に関連するWEBサイトからの被リンクを指します。
自身のWEBサイトと関連性の高いトピックや業界に関わるWEBサイトからの被リンクは、検索エンジンにとって関連性が高いと判断されるのです。
1点、注意していただきたいのが、相互リンクについて。関連性のあるウェブサイトと相互リンクをおこなうことは、一時的な効果をもたらす場合もあります。
ただ昨今では、相互リンクのSEO効果は相対的に低下している傾向があるようです。長期的に信頼性のある被リンクを担保するためにも、トピックに沿った被リンクの獲得を心がけましょう。
nofollowではない被リンク
nofollow属性が付与されていない被リンクも、検索エンジンから質の高いリンクと評価される場合が多いです。
nofollowは、リンク先のWEBサイトへのリンクが、検索エンジンのランキングに影響を最小限にするためのタグです。
そもそもnofollowタグは、スパム対策として導入され、広告に関連したいわゆるスポンサーリンク、信頼性の低いサイトへのリンクに使用されてきた経緯があります。
nofollowがない被リンクの場合、検索エンジンは被リンクをランキングの評価に含めます。
そのため、権威性や専門性の高いといった質の高いWEBサイトから被リンクを受ける場合、検索エンジンに関連性を伝えるためにも、nofollowがついていないことが望ましいです。
以上が、質の良い被リンクについての解説となります。
質の高い被リンクを獲得するためには、自然なリンク、E-E-A-Tが高いサイトからのリンク、性関連の高いサイトからのリンク、そしてnofollowではないリンクを正しく取り入れることが重要です。
WEBサイトの検索エンジンランキングを向上させるために、被リンク戦略を綿密に計画しましょう。
質の良い被リンクの集め方は?
それでは、SEO効果が見込める質の高い被リンクを集めるためには、具体的にどのような施策を実施するのがよいでしょう。
この項目では、質の高い被リンクの集め方について解説いたします。
被リンクの質を向上させるために大切なのは、良質なコンテンツの作成、ニッチなテーマのコンテンツの作成、専門性の高いコンテンツの作成です。
これらのポイントを心がけることで、自分のWEBサイトやブログで質の高い被リンクを獲得することができれば、SEO効果を最大限に引き出すことが可能となります。
ここから、質の良い被リンクを獲得するためのポイントをそれぞれ詳しく解説します。
良質なコンテンツを作る
良質なコンテンツを作ることは、被リンクを呼びかけることで非常に重要です。
良質なコンテンツとは、ユーザーにとって有益な情報を提供するコンテンツを意味します。
まず、正確で信頼性のある情報をユーザーに提供するコンテンツであることが大切です。
コンテンツ内で、有益な情報の詳細や公開日、認知性などといったデータを明確に示すことができれば、ユーザーに安心感を与え、信頼を得ることができます。
また、コンテンツを作成する際は、見やすさや読みやすさを意識しましょう。ユーザーがわかりやすく読みやすい文章を心掛けることが大切です。
専門知識のないユーザーでも理解できるように、専門用語を適度に解説したり、箇条書きや論点を使って情報を整理したりすることで、読みやすさを向上させることができますできます。
ニッチなコンテンツを作る
良質なコンテンツには、独自性のあるコンテンツも該当します。
競争の激しい一般的なキーワードではなく、特定のニッチなテーマやキーワードに焦点を当てたコンテンツを作ることも質の良い被リンクを集める上で有効です。
他のサイトやブログにはないニッチな情報を提供できる、他のWEBサイトと差別化されたコンテンツを作成しましょう。
まずはユーザーの関心が高く、まだあまり普及していないニッチなテーマを選びましょう。
そして、選択したニッチなテーマに関連する情報や問題を解決するコンテンツを作成します。
ユーザーが求めている情報を提供することで、被リンクの価値は決まります。
一般的でなくとも、需要があるニッチなコンテンツを作成することで、それに関する情報や解決策を求めているユーザーに有益な情報を提供することが可能となります。
その結果、ニッチな層からの需要が高まり、被リンクが集まりやすくなるのです。
くわえて、選択したニッチなテーマに関して、自分、もしくは自社の権威性を示すことができれば、ユーザーないし検索エンジンからの評価をさらに高められるでしょう。
ニッチなテーマに関して、他のWEBサイトや専門家との関係を構築し、相互にリンクや情報の提供をおこなうことで、被リンクを増やすことができます。
専門性の高いコンテンツを作る
自分の専門知識や経験を踏まえて、専門性の高いコンテンツを作ることも、被リンクの質を向上させる重要なポイントです。
自分もしくは自社の専門分野に関する知識や情報を、コンテンツ内で提供できれば、他の専門家や関心を持つユーザーから被リンクを獲得しやすくなります。
知識やデータはもちろんですが、実践的なアドバイスの提供も効果的です。
また、専門性を高めるために、対象の分野のインフルエンサーや専門家との関係性の構築を試みましょう。
共通でコンテンツを作成したり、相互リンクや紹介をおこなうことで、被リンクの質をさらに向上させることができます。
くわえて、専門知識を裏付けるために、最新の研究結果やデータを活用しましょう。信頼性のある情報源から得られたデータや統計を参照することで、コンテンツの浸透性と価値を高めることができます。
ソーシャルメディアを活用して被リンク獲得する
ソーシャルメディアは、被リンクを自然に集めるための強力な手段です。SNSで自社のコンテンツをシェアすることで、より多くのユーザーに認知され、シェアされやすくなります。特にX(旧:Twitter)やInstagram、LinkedIn、Facebookなどは、拡散力が高いため、被リンクが増える可能性が高くなります。SNSでの発信に際しては、視覚的なコンテンツや有益な情報を提供することで、ユーザーにとって魅力的な投稿にすることが重要です。こうして自社サイトへの流入が増え、結果として他のサイトからの被リンクも増加しやすくなります。
被リンクの集め方においての注意点
被リンクによってSEO効果を高めるためには、被リンクを集めることが非常に重要ですが、注意しておきたいポイントもいくつかあります。
具体的には、被リンクの集め方に関しては、有料リンクの購入を避け、品質の低いサイトや関連性の低いサイトからのリンクを優先することが重要です。
これらの注意点に気をつけながら質の良い被リンクを集められれば、SEO効果を最大限に引き出すことができます。
では、被リンクの集め方に関して避けるべき注意点についての詳細を解説します。
有料リンクを購入しない
有料リンクを購入することは、被リンクの集め方としてはもっとも避けるべき手法です。
なぜなら、検索エンジンは人工的なリンクの購入を見抜けることができ、それを検出した場合には、ペナルティを課する可能性があるためです。
Googleのガイドラインにも、検索順位を上げる目的で被リンクを購入・設置することは違反であることが記載されています。
・リンク自体やリンクを含む投稿に関して金銭をやり取りする
引用元: Googleウェブ検索のスパムに関するポリシー
・リンクに関して物品やサービスをやり取りする
・特定の商品について記載してリンクを設定してもらうのと引き換えにその商品を送る
https://developers.google.com/search/docs/essentials/spam-policies?hl=ja
検索エンジンからペナルティを受けると、WEBサイトの検索エンジンランキングが低下し、サイトの表示順位が下がってしまいます。その結果、検索結果での露出が減少し、ユーザーからWEBサイトを見つけてもらいにくくなってしまうのです。
また、有料リンクは頻繁に品質の低いサイトから提供されることがあり、それによってサイトの評価が下がることもあります。
被リンクを呼びかけるには、自然な方法で他のウェブサイトからのリンクを獲得することを心掛けることが重要です。
低品質なサイトからのリンクを避ける
被リンクの品質は、非常に重要な要素であることは何度もお伝えしてきました。
SEO効果が見込める被リンクは、質の高い被リンクであることも、すでにお伝えしております。それとは逆に、低品質なサイトからのリンクは、検索エンジンの評価に悪影響を及ぼす可能性が高いです。
たとえば、スパムサイトやリンクファームなど、被リンクの品質が低いと判断されるWEBサイトからのリンクは、検索エンジンのアルゴリズムによって検出され、ページランクの低下やペナルティの対象となる場合があります。
低品質なWEBサイトの具体例としては、スパムや詐欺的なコンテンツ、 特定の商品やサービスを事実とは異なる誇張表現で販売促進するコンテンツ、違法行為やユーザーにとって有害な情報を提供するサイトのことです。
被リンクは、信頼性のあるWEBサイトや業界関連のサイトから獲得することが、より良いSEO結果を得るために重要であることを覚えておきましょう。
関連性の低いサイトからのリンクを避ける
関連性の低いWEBサイトからのリンクは、検索エンジンの評価において効果が薄いか、逆にマイナスの影響を考慮する可能性があります。
たとえば、アパレル販売を行っているWEBサイトからのリンクが、旅行情報のサイトに対してリンクを向けていても関連性は著しく低い被リンクとして評価されてしまうでしょう。
これが、レンタカーのWEBサイトから旅行情報のサイトに向けられたリンクとなれば、関連性が高いとの評価を得られる可能性が高いですね。
被リンクを獲得する際には、自分のWEBサイトやブログのテーマやコンテンツに関連性のあるサイトからのリンクを積極的に獲得するようにしましょう。
被リンクの効果を最大化するための定期的なリンクチェックの重要性
被リンクは集めた後も、継続的なメンテナンスが必要です。リンク元のサイトが内容を変更・削除すると、SEO効果が低下する可能性があるため、リンク先が無効(404エラーなど)となっていると、SEO評価が損なわれるだけでなく、訪問者にとっても信頼を損ねる原因となります。そのため、定期的にリンクの状態を確認し、不具合があれば修正や代替リンクの獲得を行うことが重要です。
また、SEOツールやリンクチェックツールを活用すれば、効率よくリンクの状態を確認でき、SEO効果の維持が期待できます。こうした管理の徹底は、サイトの評価とユーザー体験の向上にも繋がります。
1. Google Search Console
Google Search ConsoleはGoogleが提供する無料ツールで、サイトのパフォーマンスやインデックス状況、被リンクの状態を把握できます。使い方は、まずサイトを登録し、ダッシュボードから「リンク」セクションへ移動すること。ここでは外部リンクの一覧が表示され、特定のリンク元サイトの状態を確認可能です。リンク先が404エラーになっていないかなどをチェックし、不具合があればリンク元に修正依頼を出すと良いでしょう。無料で簡単に使えるため、定期的な被リンクチェックに最適です。
■手順
- Google Search Consoleにアクセスし、サイトを登録します。
- メニューの「リンク」セクションに移動すると、外部リンクの一覧が表示されます。
- 特定のリンクをクリックし、リンク元サイトが404エラーになっていないか確認します。
2. Ahrefs(エイチレフス)
Ahrefsは有料のSEOツールで、被リンクの詳細な分析や競合サイトとの比較が可能です。利用方法は、Ahrefsに登録し、ダッシュボードに自サイトを追加するだけで、被リンク状況を詳しく把握できます。「バックリンク」セクションで、リンク元サイトの状態やリンク切れを確認し、エラーがあれば修正依頼や削除依頼を行います。多機能で信頼性が高く、リンクの質を重視する方にとっては有益なツールです。
■手順
- Ahrefsに登録し、サイトをダッシュボードに追加します。
- 「バックリンク」セクションから、自サイトへのリンクを確認します。
- リンクごとのURLをチェックし、エラーがある場合は修正や削除依頼を行います。
3. Broken Link Checker(ブロークンリンクチェッカー)
Broken Link Checkerは、リンク切れを簡単に確認できる無料のオンラインツールです。使い方はサイトにアクセスし、自サイトのURLを入力して「Find Broken Links Now」をクリックするだけ。リンク切れがリスト表示されるため、該当リンクを修正します。操作がシンプルで分かりやすく、初心者にもおすすめのリンクチェックツールです。定期的な確認に利用することで、SEO効果の低下を防ぐことができます。
■手順
- Broken Link Checkerにアクセスします。
- URLを入力して「Find Broken Links Now」をクリックします。
- リンク切れのリストが表示されるので、問題のリンクを修正します。
4. Screaming Frog SEO Spider
Screaming Frog SEO Spiderは、デスクトップ上でサイト全体のリンク状態を確認できるツールです。無料版では基本的なリンクチェック機能が利用できます。使い方はURLを入力してスキャンを開始し、「Response Codes」タブで404エラーのリンク切れを特定します。リンク切れが見つかった場合は、該当リンクを適切なページにリダイレクトすることでSEO効果の維持が可能です。手軽にリンクエラーを発見でき、定期的なチェックに適したツールです。
■手順
- Screaming Frogをダウンロードし、インストールします。
- URLを入力して「Start」をクリックすると、サイト内リンクをスキャンします。
- 「Response Codes」タブで「404 Not Found」をチェックし、リンク切れを特定します。
- 問題のリンクを修正し、適切なページにリダイレクトします。
まとめ
被リンクは、他のWEBサイトから自分のサイトへ向けられたリンクです。
被リンクの数や質は、検索エンジンによるWEBページの評価や順位付けに影響を与えるため、SEO効果を得るための要素となります。
被リンクはSEO効果を向上させるために非常に重要で、検索順位を向上させるためには、質の高い被リンクを自然な形で獲得することが大切。
有料リンクを購入して設置したり、低品質な被リンクが多くなったりしてしまうと、検索エンジンからの評価をかえって低下させてしまう結果となりますし、最悪の場合ペナルティを受けてしまう場合も。
質の良い被リンクを獲得するためには、他のウェブサイトとの良好な関係構築や、専門性があり、権威性がある、またはニッチで需要のあるコンテンツを作成してWEBサイトの品質向上させることが必要です。
適切な被リンク戦略を立て、持続的なSEO効果を獲得しましょう。
ただ、良質な被リンクを獲得するためのコンテンツ作りや、どのようなWEBサイトからのリンクを集めればよいのかなど、具体的な方法がわからないという方も少なくないでしょう。
そんなときは、SEOコンサルティングサービスへ相談してみるのも手です。専門家に相談することで、適切な被リンクの集め方や、良質なコンテンツ作りが可能となりますよ。
SEOコンサルティングに特化した「コンセント」では、被リンクやコンテンツ作成など、SEO対策をはじめとしたコンサルティングに対応しています。
SEOやWEBマーケティングに関することでお悩みなら、ぜひコンセントへお気軽にご相談ください。