Google Bardとは?概要や使い方・SEO効果やChatGPTとの違いなども解説
Google Bardとは、Google AIが開発した大規模言語モデル(LLM)チャットボットのこと。テキストを生成したり言語を翻訳したり、質問や要望に答えてくれたりするツールです。
今回は、Google Bardとはどんなツールなのか、その概要や使い方、SEO効果にくわえChatGPTとの違いを解説。また、Google Bardを活用した記事の作成方法や注意点などもご紹介しますので、参考にしてください。
目次
Google Bardとはどんなツール?概要や使い方について
Google Bard(グーグルバード)とは、Googleが開発した大規模な言語モデル(LLM)チャットボットです。
現在はまだ開発中のツールですが、すでにさまざまなタスクにおいての活用が可能。
たとえば、ニュース記事の執筆、コードの生成、ゲームのプレイ、詩やコードの作成、さらに、質問に答えることができます。
Google Bardの特徴は、以下のとおりです。
- テキストとコードの膨大なデータを学習しており、幅広い用途に使用可能
- テキスト生成や言語の翻訳をはじめ、コードの作成や質問に答えることが可能
ここから、Google Bardの具体的な使い方から解説していきます。
Google Bardの基本的な使い方
Google Bard の基本的な使い方は、以下のとおりです。
■手順1:
Google Bardを利用するためには、まずGoogleのアカウントを持っている必要があります。Googleアカウントを保有していない方は、まずGoogleアカウントを作成してください。
Googleアカウントにログインしたら、Google Bardの公式WEBサイトにアクセスしましょう。
Google Bardのログイン画面。(リンク:https://bard.google.com/?hl=ja)
■手順2:
Google Bardのダッシュボードが表示されたら、「ここにメッセージを入力してください」というボックスに質問やリクエストを入力し、送信ボタンをクリックします。
■手順3:
Google Bard からの回答を待ちます。
以上が、Google Bardの基本的な使い方です。
ご覧のとおり、非常に簡単に使用できるため、Googleアカウントをお持ちの方であれば、誰にでも活用することができます。
Google Bardの活用事例を具体的に解説
Google Bardは、さまざまな目的において活用可能なツールです。
主には、
- 自然言語処理技術を活用した記事の生成
- ユーザーの意図やクエリを理解した的確なコンテンツ提供
- SEO効果の向上をサポート
など。
ここから、詳しく解説していきます。
自然言語処理技術を活用した記事の生成
Google Bardは、自然言語処理技術を利用した記事生成が可能です。
以下、具体的な事例をご紹介します。
■事例:「スキンケア」についての記事を執筆したいと想定した場合
「スキンケアついてのコラム記事を800文字程度で書いてください。本文への導入文と、3つの見出しで構成して、最後にまとめも書いてください。」と指示した際の、Google Bardからの回答。
スキンケアは、肌を健康に保つために必要なケアです。スキンケアには、洗顔、化粧水、乳液、美容液、クリームなど、さまざまなアイテムがあります。スキンケアは、肌のタイプや悩みに合わせて選ぶことが大切です。
スキンケアの基本
スキンケアの基本は、洗顔、化粧水、乳液の3ステップです。
・洗顔は、肌の汚れを落とすために行います。洗顔料は、肌のタイプに合ったものを選びましょう。・化粧水は、肌に水分を補給するために行います。化粧水は、肌のタイプに合ったものを選びましょう。・乳液は、肌に油分を補給するために行います。乳液は、肌のタイプに合ったものを選びましょう。
スキンケアの悩み別ケア
スキンケアには、肌の悩み別にケア方法があります。
・乾燥肌の人は、保湿を重点的に行う必要があります。保湿成分が豊富な化粧水や乳液を選びましょう。・脂性肌の人は、皮脂を抑えるケアをする必要があります。さっぱりとしたタイプの洗顔料や化粧水を選びましょう。・敏感肌の人は、刺激の少ないケアをする必要があります。低刺激の洗顔料や化粧水を選びましょう。
スキンケアの注意点
スキンケアには、いくつかの注意点があります。
・スキンケアは、朝と夜に行うようにしましょう。・スキンケアは、肌の摩擦を少なくするようにしましょう。・スキンケアは、自分の肌に合ったものを選ぶようにしましょう。・スキンケアは、肌を健康に保つために必要なケアです。スキンケアは、肌のタイプや悩みに合わせて選び、正しく行うようにしましょう。
スキンケアのコツ
スキンケアのコツは、次のとおりです。
・自分の肌に合ったスキンケア用品を選ぶ。・朝と夜、きちんとスキンケアを行う。・スキンケアは、肌を摩擦しないように行う。・スキンケアは、自分の肌の状態に合わせて行う。
まとめ
スキンケアは、肌を健康に保つために必要なケアです。スキンケアを継続することで、美しい肌を手に入れることができます。
いかがでしょうか。
人間が作成したテキストと比較して、多少文章が機械的だったり、単調だったりする箇所はありますが、おおむね問題なく記事が作成できています。
また、800文字程度でという指定に対して、795文字で作成されているなど、文字数指定についても許容範囲の域です。
今回は大まかな指示による記事作成を実施しましたが、もっと詳細な指定をおこなえば、より精度の高い記事作成が可能となるでしょう。
ユーザーの意図やクエリを理解した的確なコンテンツ提供
Google Bardは、ユーザーの意図やクエリを理解してコンテンツを提供することができます。
以下、事例をもとに解説いたします。
■事例1:
「コラム記事を作成する際大切なことは?500文字以内で回答してください」と質問した場合の、Google Bardからの回答。
コラム記事は、特定のトピックについて、筆者の視点や意見を交えて書かれた記事です。コラム記事は、読者に新しい知識や情報を与えたり、読者の考えを刺激したりするために書かれます。
コラム記事を作成する際は、次の点を押さえておくことが大切です。
・明確なテーマを設定します。 コラム記事は、特定のトピックについて書く必要があります。テーマが明確でないと、読者が何を期待して記事を読んでいるのかがわかりません。
・ターゲット読者を明確にします。 コラム記事は、特定のターゲット読者に向けて書く必要があります。ターゲット読者が明確でないと、記事の内容が読者に響きません。
・簡潔に書きます。 コラム記事は、簡潔に書く必要があります。読者は、長い文章を読む時間がありません。要点を簡潔に伝えるようにしてください。
・わかりやすい言葉で書きます。 コラム記事は、わかりやすい言葉で書く必要があります。専門用語や難しい言葉は避けてください。
・自分の意見や考えを交えます。 コラム記事は、筆者の視点や意見を交えて書く必要があります。読者に新しい視点を与えたり、読者の考えを刺激したりするために、自分の意見や考えを交えてください。
・事実を正しく伝えます。 コラム記事は、事実を正しく伝える必要があります。誤った情報を伝えると、読者の信頼を失うことになります。
コラム記事を作成する際は、これらの点を押さえておくことで、読者に響く記事が書けるようになります。
「〇〇について大切なことはなにか?」という質問については、定性的な回答や手順についての回答など、いくつかのパターンが存在します。
この広義的な問いに対して、Google Bardは質問の文脈を理解し、ユーザーの意図を汲み取った回答をおこなっているといえます。
ただ、テキスト数は605文字で作成されており、「500文字以内で」という指示までは遵守されていないようです。
■事例2:
「肉じゃがはどのように作る?」と質問した場合の、Google Bardからの回答。
肉じゃがは、日本の家庭料理です。牛肉や豚肉、じゃがいも、玉ねぎ、人参などの野菜を煮込んだ料理です。
材料
・牛肉(すき焼き用):200g・じゃがいも:2個・玉ねぎ:1個・人参:1本・油:大さじ1杯・水:500ml・醤油:大さじ2杯・みりん:大さじ2杯・酒:大さじ2杯・砂糖:大さじ1杯・塩:少々・こしょう:少々
作り方
・牛肉は食べやすい大きさに切ります。・じゃがいもは皮をむき、食べやすい大きさに切ります。・玉ねぎは薄切りにします。・人参は薄切りにします。・鍋に油を熱し、牛肉を炒めます。・牛肉に火が通ったら、玉ねぎ、人参、じゃがいもを加えて炒めます。・水を加えて煮込みます。・醤油、みりん、酒、砂糖、塩、こしょうを加えて煮込みます。・弱火で20分ほど煮込みます。・完成です。
ポイント
・牛肉は、食べやすい大きさに切ると、煮込みやすくなります。・じゃがいもは、皮をむき、食べやすい大きさに切ると、煮崩れしにくくなります。・玉ねぎは、薄切りにすると、甘みが増します。・人参は、薄切りにすると、煮崩れしにくくなります。・水は、野菜が浸るくらい入れます。・調味料は、お好みで調整してください。・弱火で煮込むと、味がよく染み込みます。
レシピに対しては、材料や作り方にくわえ、ポイントまで提示してくれています。
これは、肉じゃがの作り方について質問をしているユーザーが、どんな情報を求めているか、意図をくみ取ったうえで回答していることが推察されます。
このほかにも、Google Bardはテキストやコードの要約を提供したり、クイズを作成したり、ビジネスプロセスの自動化や効率化をしたりなど、さまざまな分野で活用することができます。
SEO効果の向上をサポート
Google Bardは、SEO効果を得るためにも活用できます。
たとえば、ユーザーが検索する可能性が高いキーワードを特定し、それらのキーワードをコンテンツに含めることでSEO効果が期待できます。
ほかにも、コンテンツを読みやすく、理解しやすいようにしたり、コンテンツに関連する画像や動画を追加したりなど、Google BardはSEO効果が向上するといわれる良質なコンテンツ作りのサポートが可能なのです。
次の項目では、Google BardのSEO効果についてより詳しくお伝えします。
Google BardによるSEO効果とは?
Google Bardの活用は、SEO効果の向上をサポートするうえでも有効です。
前項目でも簡単に概要はお伝えしましたが、具体的にどういった方法でSEO効果を得ることができるのか、ご紹介させていただきます。
以下は、Google Bardを活用したSEO効果を得るための具体的な方法です。
1.ユーザーが検索する可能性が高いキーワードを特定する
Google Bardは、膨大な量のテキストデータから情報を収集し、分析することができます。これにより、ユーザーが検索する可能性が高いキーワードを特定することが可能。
この情報を使用して、ターゲットキーワードを調査しコンテンツに含めることで、検索エンジンで上位に表示される可能性の高いコンテンツを作成することができます。
2.コンテンツを読みやすく、理解しやすいようにする
Google Bardは、コンテンツを読みやすく、理解しやすいようにすることができます。
文章の構造を整えたり、専門用語をわかりやすく説明したりすることで、ユーザーがコンテンツを理解しやすくなります。
また、Google Bardは、コンテンツのタイトルタグやメタディスクリプションの書き方について、アドバイスをすることができます。アドバイスを元に、コンテンツのタイトルタグやメタディスクリプションを最適化することで、ユーザーや検索エンジンにコンテンツの内容をより明確に伝えることができ、上位表示しやすくなるというわけです。
3.コンテンツを定期的に更新する
Google Bardを使用してコンテンツを更新することで、ユーザーに最新の情報を提供することができます。
コンテンツは定期的に更新することで、Googleの検索エンジンにコンテンツを認識させやすくなります。また、コンテンツを定期的に更新していけば、ユーザーの興味を引きつけ、検索エンジンに評価される可能性が高くなります。
Google BardとChatGPTの違いについて
Google BardとChatGPTはどちらも大規模な言語モデル(LLM)チャットボットです。
双方とも、テキストを生成し、翻訳し、さまざまな種類のクリエイティブ コンテンツを作成し、有益な方法で質問に答えることができます。
ですが、両者の間にはいくつかの重要な違いがあります。
まず大きな違いとして、Google BardとChatGPTとでは言語モデルが異なります。
ChatGPTが「GPT(Generative Pre-trained Transformer)」という言語モデルを使用しているのに対し、Google Bardは「LaMDA (Language Models for Dialog Applications) 」という言語モデルを使用しています。
また、ユーザーの質問に対して回答に用いられるデータについても異なる点が存在。
ChatGPTは、2021年9月までのデータを保有しており、このなかから、ユーザーに対しての質問に回答するよう設計されています。
そのため、2021年9月以降の情報に関する質問に対しては「20〇〇年の時点(質問した時点)で、私の知識は2021年9月までのものですので、「〇〇(ユーザーの質問)」という用語についての具体的な情報は提供できません。」というメッセージが表示されます。
一方、Google Bardが参照するデータにはリアルタイム性があり、最新の情報から回答をおこな鵜設計になっているのです。
データの鮮度でいえば、ChatGPTよりGoogle Bardの方が新しい情報を参照するため、正確だといえるでしょう。
くわえて、端的に性能の違いを挙げるとすれば、以下。
- 質問に対する回答が早いのは、内部的な処理の早いGoogle Bard
- より自然な文章を生成できるのは、学習データが多いChatGPT
- プログラミングの制度が高いのは、プログラムについてのデータを多く学習しているGoogle Bard
- 提供するデータのリアルタイム性においては、Google Bardが勝る(ChatGPTは2021年9月までのデータを参照しているため)
などとなります。
Google Bardを使用して記事を作成する方法
「自然言語処理技術を活用した記事の生成」の項目でもお伝えしましたが、Google Bardを使用すれば、記事を作成することが可能となります。
Google Bardを使用した、具体的な記事の作成方法は次のとおりです。
- Googleアカウントにログインし、Google Bardにアクセスします。
- 記事のタイトルを入力します。このとき、Google Bardが情報を読み取りやすいように、明確で簡潔なタイトルを入力してください。
- 記事の概要を入力し、作成するように指示します。記事の概要やテーマを詳細に指示することで、目的に沿った内容の記事を作成することが可能となります。
- Google Bardによって生成された記事は、必要に応じて編集してください。誤字脱字がないか、構成やテキストがテーマに沿ったものかなど、記事を読んだユーザーが違和感を感じないように調整しましょう。
Google Bardで記事を作成する際は、テーマや構成について事前に調査をしておくと、作成の指示がスムーズにおこなえるようになります。
Google Bardの注意点とメリット
ここまで、Google Bardの活用方法や、記事作成の手順についてお伝えしました。
Google Bardは、さまざまなコンテンツの作成が可能ということで、非常にメリットの多いツールです。ただし、実際に活用する際には、注意しておきたい点も存在するのです。
ここから、改めてGoogle Bardを活用した際のメリットと、注意点をお伝えさせていただきます。
Google Bardのメリット
Google Bardの最大のメリットは、高品質なコンテンツを短時間で生成できることでしょう。Google Bardを活用すれば、記事、ブログ投稿、ウェブサイトのコンテンツ、Eメール、手紙などの作成が効率的におこなえます。
さらに、詩、コード、スクリプト、音楽作品などクリエイティブコンテンツも短期間に作成することが可能。
くわえて、ユーザーからの質問に回答したり、プログラミングコードを書いたりなど、活用方法はさまざま。
また、Google Bardは、SEO効果を得るさまざまな方法においても活用できる有用なツールです。
ただ、Google Bardはあくまでもツールであり、Google BardでSEO効果を得るためには、SEOの基本を理解し、Google Bardを適切に活用する必要があります。
続いて、Google Bardを活用する際の注意点についてもお伝えさせていただきます。
Google Bardの注意点
Google Bardは、まだ開発中のツールです。そのため、Google Bardが生成したコンテンツは、必ずしも完璧ではありません。
Google Bardは、テキストやコードの膨大なデータセットでトレーニングされていますが、そのデータセットには偏りが出る可能性があり、結果、Google Bardが生成したコンテンツにも偏った内容が反映される懸念があるのです。
また、Google Bardは、Googleの検索エンジンによってサポートされているため、Google検索で検索できる情報のみでコンテンツの生成をおこないます。Google Bardが生成したコンテンツは、他のコンテンツからコピーされている可能性があるため、人間が人為的にチェックをおこなう必要があります。
Google Bardは、非常に便利なツールですが、責任を持って使用することが重要です。誤った情報を拡散したり、有害なコンテンツを生成したりする可能性があるため、Google Bardにより生成されたコンテンツは、注意深く確認することを心掛けましょう。
まとめ
Google Bardは、Google AIが開発した大規模言語モデルのチャットボット。記事作成や言語の翻訳、質問や要望に答えてくれるなど、さまざまな活用法があります。また、Google BardはSEO効果が期待できる施策にも役立ちます。
ただ、Google BardをSEO対策に役立てるためには、SEOに関する知見が必要。
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