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サイテーションとは?SEO効果や獲得方法にくわえ被リンクとの違いや注意点も解説

サイテーションとは、インターネット上の各メディアに自社名や商品名、サービス名が掲載されることを指します。SEO対策において重要な要素の一つであり、質の高いサイテーションを獲得することで、検索結果の上位表示につながる可能性があります。

本記事では、サイテーションの概要やSEO効果、獲得方法、被リンクとの違いや注意点などについて解説します。サイテーションを活用してSEO対策を強化したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

サイテーションとは?

サイテーションとは?

サイテーションとは、ある文書や情報源が別の文書や情報源から「引用」または「参照」された際の記録やリンクのことです。主に特定の情報やアイデアの出所を追跡し、情報の信頼性を評価するのに役立ちます。

WEB上でのサイテーションは、特にコンテンツの信頼性や検索エンジンのランキングに影響を与えます。WEBページが他の信頼性の高いページからリンクされる(サイテーションされる)と、そのページの信頼性が向上し、SEOにおいても有利になります。

また、サイテーションは情報の信頼性を示す指標として利用されます。信頼性のある情報源からのサイテーションがその情報の信頼性を高める一方で、信頼性の低い情報源からのサイテーションは、情報の信頼性を低下させる可能性があるので注意が必要です。

サイテーションの獲得状況を調べる方法

サイテーションの獲得状況を調べる方法は、大きく分けて2つあります。

ひとつは、Google検索を使用して調べる方法です。

Googleの検索窓に「“サイト名”-site:サイトURL」と入力して検索すると、サイテーションを含んだサイトの検索結果が表示されます。

例えば、「株式会社ABC」という企業のサイテーションの獲得状況を調べたい場合は、以下のように検索します。

株式会社ABC -site:www.abc.co.jp

この場合、検索結果に表示されている件数が、サイテーションを含んだサイトの数になります。

もうひとつの方法は、ツールを利用するという手法です。

サイテーションを調査するためのツールを利用する方法もあります。ツールを利用すると、Googleの検索機能では調べられないような情報を取得することができます。

サイテーションの調査には、例えば、以下のツールが利用可能です。

  • Google Search Console
  • Google Analytics
  • Ahrefs
  • Majestic
  • Moz

一番おすすめなのが、Google AnalyticsやGoogle Search Consoleなど、Googleが提供しているウェブ解析ツールを使用すること。これらを使用すれば、WEBサイトへのトラフィックとリンクの動向を知ることができます。

とくにGoogle Search Consoleは、WEBサイトの検索エンジンパフォーマンスを調査するための貴重なツールです。サイテーション(バックリンク)を獲得した場合、Search Consoleはそれを報告し、どのページがどのサイトからリンクされたかを示します。これにより、新たに獲得したサイテーションを確認することが可能となるのです。

また、AhrefsやMajestic、Mozといったウェブ解析ツールツールは、有料プランと無料プランが用意されており、無料プランでもある程度の情報を取得することができます。

このように、サイテーションの獲得状況を調べることで、自社の知名度や信頼度を把握することができます。また、サイテーションの獲得方法を考える際にも役立つでしょう。

サイテーションにはどんな効果が見込める?SEO効果は?

サイテーションにはどんな効果が見込める?SEO効果は?

サイテーションがどういうものかの概要や、確認方法をお伝えしましたが、サイテーションを獲得することで、どのような効果が期待できるのでしょうか。

ここから、サイテーションがもたらす包括的な効果や、SEO効果について解説します。

サイテーションがもたらす効果について

サイテーションがもたらす主な効果は、大きく分けて、ブランディング効果、ソーシャルメディア効果、SEO効果の3点です。

サイテーションには、自社の知名度や信頼度を高める効果があります。

どういうことかというと、サイテーションを通じて、他のWEBサイトやオンラインメディアでのメンションを獲得することができれば、ブランドの認知度や信頼性が向上するでしょう。これは、新たな顧客を引き寄せ、ブランドの知名度を高めることに役立ちます。

つまり、サイテーションを獲得することで、ユーザーからの認知度や信頼度を高めるブランディング効果が見込めるのです。

そのほか、SNSでサイテーションを獲得することができれば、ユーザーからの注目を集めることが可能です。SNSでサイテーションを獲得することで、SNSでの認知度やシェアを高めるソーシャルメディア効果が期待できます。

次の項目では、サイテーションがもたらすSEO効果にスポットを当てて詳しくお伝えします。

サイテーションによるSEO効果

サイテーションは、SEOにおいて重要な要素の一つです。

検索エンジンは、サイテーションの数や質を評価して、サイトの権威性や信頼性を判断します。

サイテーションによるSEO効果は、主に以下の2つの指標に影響しているといわれています。

まずは、ドメインオーソリティ(DA)についてです。

ドメインオーソリティとは、サイトの権威性を表す指標です。サイテーションの数が多いほど、ドメインオーソリティが高くなります。

検索エンジンは、ドメインオーソリティが高いサイトを、より有益で信頼できるサイトと判断します。そのため、ドメインオーソリティが高くなることで、検索結果の上位表示につながる可能性があるのです。

次に注目したいのが、リンクドメインオーソリティ(LDA)についてです。

リンクドメインオーソリティとは、リンク元サイトの権威性を表す指標です。権威性の高いサイトからリンクを獲得することで、リンクドメインオーソリティが高くなります。

ドメインオーソリティと同様に、検索エンジンはリンクドメインオーソリティが高いサイトからのリンクをより価値の高いリンクと判断。そのため、リンクドメインオーソリティが高くなることで、検索結果の上位に表示される可能性が高まるのです。

これらの指標を具体的に説明すると、まず、サイテーションを多く獲得することは、他のWEBサイトからのトラフィックの増加に繋がります。WEBサイトに新しい訪問者が訪れることは、SEOの評価にも良い影響を及ぼすことがあります。

訪問者がWEBサイトに滞在し、サイト内のコンテンツを読むことで、検索エンジンは良質なWEBサイトであると評価するでしょう。

また、サイテーションの主要な要素は、他のWEBサイトからのバックリンクです。

ただし、単にバックリンクの数を増やすだけでなく、品質も重要です。高品質のWEBサイトからのバックリンクは、ランキング向上に有益であり、信頼性が高いと見なされます。

くわえて、サイテーションを通じてWEBサイトがユーザーに共有されることは、コンテンツのバイラル性を向上させ、検索エンジンランキングにプラスの効果をもたらすことにつながります。

共有されたコンテンツは広がりやすく、多くのバックリンクやソーシャルメディアの言及を受ける可能性が高まるのです。

総括すると、サイテーションはSEOにおいて重要な要素であり、トラフィックの増加、バックリンクの獲得、コンテンツ共有など、様々な要因を通じてSEO効果に影響を与えます。

サイテーションの獲得方法

サイテーションの獲得方法

サイテーションの獲得は、ブランディングやソーシャルメディア、SEOに良い効果を与えるものだということは解説しました。

では、ここからはサイテーションの獲得方法についてお伝えします。

サイテーションを獲得する主な方法には、以下6つがあります。

  • Google ビジネス プロフィールを掲載する
  • NAP情報を最適化する
  • サイトに構造化データを追加する
  • SNSやブログの活用
  • 良質な口コミを獲得する
  • 広告を出稿する

ここから、それぞれ詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

Google ビジネス プロフィールを掲載する

まずは、Google ビジネス プロフィール(旧:Google マイビジネス)を掲載することにより、サイテーションの獲得を狙う方法です。

Google ビジネス プロフィールは、Google マップや検索結果に表示される、店舗や企業の情報です。Google ビジネス プロフィールを作成して、正確な情報を掲載することで、自社名や住所、電話番号などの情報を、より多くのユーザーに知ってもらうことができます。

具体的には、以下の情報を正確に入力しましょう。

  • 会社名
  • 住所
  • 電話番号
  • 営業時間
  • WEBサイト
  • カテゴリ

このようにGoogle ビジネス プロフィールに自社に関する情報を投稿することで、サイテーションを獲得しやすくなります。

NAP情報を最適化する

NAP情報とは、Name(会社名)、Address(住所)、Phone number(電話番号)の頭文字をとった言葉で、企業や店舗の情報を示す情報です。NAP情報を正確に統一することで、サイテーションを獲得しやすくなります。

具体的には、以下の情報を統一しましょう。

  • 会社名
  • 住所
  • 電話番号
  • メールアドレス
  • WEBサイト

NAP情報は、名刺やパンフレット、ホームページ、SNS、広告など、あらゆる場所に記載するのがポイントとなります。

サイトに構造化データを追加する

構造化データとは、WEB ページの情報を検索エンジンにわかりやすく伝えるための情報です。構造化データを追加することで、検索エンジンが自社サイトをより正確に理解しやすくなり、サイテーションを獲得しやすくなります。

具体的には、以下の構造化データを追加しましょう。

  • 組織に関する構造化データ
  • 連絡先に関する構造化データ
  • レビューに関する構造化データ

SNSやブログの活用

SNSやブログで自社に関する情報を発信することで、ユーザーからサイテーションを獲得しやすくなります。

具体的には、以下の方法があります。

  • 自社サイトやサービスに関する情報を発信する
  • 自社の商品やサービスを利用するユーザーの声を掲載する
  • 自社に関するニュースやイベント情報を発信する

このように、SNSやブログで積極的に情報発信することで、ユーザーとの接点が増え、サイテーションを獲得しやすくなります。

良質な口コミを獲得する

顧客からのポジティブな口コミやレビューを獲得し、信頼性を高めましょう。レビューサイトやソーシャルメディアプラットフォームでビジネスを評価してもらうことで、他のユーザーに対して信頼性の証拠を提供します。

口コミを獲得する方法は、具体的に以下の方法が一般的です。

  • ユーザーに口コミを募集する
  • 口コミを掲載しているサイトに積極的に登録する

良質な口コミを獲得することで、ユーザーからの信頼度が高まり、サイテーションを獲得しやすくなります。

広告を出稿する

オンライン広告を出稿することで、ビジネスの可視性を高め、WEBサイトへのトラフィックを増やすことができます。広告は、ビジネスを知らせ、サイテーションを増やすための一つの手法として活用できます。

広告の出稿方法については、具体的に以下の方法があります。

  • 検索連動型広告を出稿する
  • ディスプレイ広告を出稿する
  • ソーシャルメディア広告を出稿する

広告を出稿することで、自社サイトやサービスにアクセスするユーザーが増え、サイテーションを獲得しやすくなるでしょう。

サイテーションと被リンクとの違い

サイテーションと被リンクとの違い

サイテーションと被リンクは、どちらもSEOにおいて重要な要素ですが、両者には明確な違いがあります。

これまでお伝えしてきたように、サイテーションとは、自社や自社サイト、商品やサービスに関する言及のことです。リンクが含まれていなくても、自社や自社サイト、商品やサービスに関する情報やコンテンツが、他のWEBページに掲載されていることを指します。

対して、被リンクとは、自社サイトへのリンクが、他のWEBページに掲載されていることです。リンク元のWEBページの評価が、自社サイトの評価に影響を与えると考えられています。

サイテーションと被リンクの違いは、以下のとおりです。

サイテーション被リンク
リンクの有無リンクなしリンクあり
評価への影響直接的ではない直接的
獲得方法自社サイトや自社に関する情報を発信する他のWEBサイトに自社サイトへのリンクを設置してもらう

サイテーションは、リンクが含まれていなくても、自社や自社サイト、商品やサービスに関する情報が、他のWEBページに掲載されていることを指します。そのため、リンクの有無にかかわらず、自社や自社サイト、商品やサービスの知名度や信頼度を高める効果があります。

一方、被リンクは、自社サイトへのリンクが、他のWEBページに掲載されていることです。リンク元のWEBページの評価が、自社サイトの評価に影響を与えると考えられています。そのため、権威性の高いサイトから被リンクを獲得することで、自社サイトの評価を高めることができます。

サイテーションと被リンクに違いはあれど、どちらもSEOにおいて重要な要素です。

質の高いサイテーションと被リンクを獲得することで、検索結果の上位表示につながる可能性が高くなります。

サイテーションにおける注意点

サイテーションにおける注意点

サイテーションを獲得する際には、以下の点に注意しましょう。

サイテーションは、質が高いものを獲得することが大切です。

まず、質の高いサイテーションとは、関連性の高いサイトから、正確で最新の情報を掲載されたサイテーションのこと。質の高いサイテーションを獲得することで、SEO効果を高めることができます。

また、サイテーション獲得の際は、スパム行為を避ける必要があります。

自社で運営している他のサイトに貼り付けたり、SNSで自社サイトへのリンクを不自然に貼り付けたりなど、自作自演や不正な手段でサイテーションを獲得することは、スパム行為とみなされ、検索エンジンからペナルティを受ける可能性があるからです。

くわえて、NAP情報の統一を心がけましょう。

サイテーションの獲得方法でもお伝えした通り、NAP情報の統一は、サイテーションを獲得するうえで非常に重要な要素のひとつ。NAP情報を統一することで、サイテーションを獲得しやすくなります。

さらに、サイテーションは頻繁に更新することで、新鮮さを保ち、SEO効果を高めることができます。

ネガティブなサイテーションについて

ネガティブなサイテーションとは、自社や自社サイト、商品やサービスにマイナスの影響を与えるサイテーションです。ネガティブなサイテーションは、検索エンジンからの評価を下げ、サイトのランキングを下げる可能性があります。

ネガティブなサイテーションを削除するには、サイトのオーナーに削除を依頼したり、Google 検索から削除を依頼したりといった方法があります。

また、ネガティブなサイテーションが誹謗中傷や名誉毀損に該当する場合は、法的な手段を講じることも可能です。

ネガティブなサイテーションを削除するためには、原因を特定し、適切な対処をすることが重要。

ネガティブなサイテーションを放置すると、検索結果で自社サイトの評価が下がってしまう可能性があります。そのため、ネガティブなサイテーションを見つけた場合は、早めに対処するようにしましょう。

ネガティブなサイテーションを受けてしまい、自分ではどうすることできない、もしくは、具体的にどのように対応してよいかわからないという場合は、WEBの専門家の手を借りるという手段を検討してみるのもおすすめです。

まとめ

サイテーションとは、インターネット上に自社名や商品名、サービス名が掲載されることです。サイテーションを獲得することは、ブランディングやソーシャルメディア効果、さらに、SEO効果の向上に繋がります。

サイテーションを獲得するためには、Google ビジネス プロフィールの登録やNAP情報を最適化、構造化データの追加、SNSやブログの活用、口コミの獲得や広告の出稿などさまざまな方法があります。

これらの方法を活用して、質の高いサイテーションを獲得できれば、WEBサイトの信頼性や認知が向上し、検索エンジンランキングにも良い影響を与えるでしょう。

ただ、注意したいのが、ネガティブなサイテーションを獲得してしまった場合です。

ネガティブなサイテーションを獲得してしまった場合は、サイトオーナーやGoogleに依頼して、速やかに削除を試みる必要があります。

もし自分での対応が難しい場合は、WEBの専門家へ依頼することを検討してみましょう。

SEOコンサルティングをおこなっている「コンセント」では、良質なサイテーションの獲得から、ネガティブなサイテーションの削除をはじめ、SEO対策やWEBマーケティングに対応しています。

WEBサイト運用やSEO対策についてご相談がある場合は、ぜひ一度コンセントまでお問い合わせください。

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